WORKS

家族でつくり続ける家
 

LOCATION

葉山町下山口

FLOOR SPACE

3LDK / 27坪

PROFILE

夫婦+子ども1人

海を求めて長野県から葉山に移り住んだTさん一家の土地は、葉山の自然の美しさをぐるりと270°体感できる小高い擁壁上にあります。夫婦揃ってDIYが好きなお2人は、内部を自分達で自由につくることができる点に魅力を感じ、スケルトンハウスでの家づくりを選びました。お引き渡しを終えてからがTさん達の本格的なセルフビルドの始まり。自ら買い求めた好きな建具や部材を使って、道具も本格的に大工さん顔負けの施工でコツコツと家の中を仕上げて行きました。「その時その時でつくっていく優先順位が入れ替わる、そんなライブ感が楽しい。まだまだ不十分なので、当分の間つくり続けます」とお2人。自分の家を自分でつくる喜びが凝縮された空間です。[ 2017年7月竣工、写真:東涌写真事務所*メイキングブログはこちら

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1階はほぼ中央に正方形のゲストルームを配置し、その周りを回廊のように廊下が取り囲むユニークな間取り。廊下の天井には板を渡し、ブーツなどの靴を並べて収納している。狭めの通路幅もあいまって山小屋のような雰囲気だ。3帖ほどのあえてコンパクトにつくった主寝室も、上部に設けた収納用のロフトが寝台列車のような面白さを感じさせる。

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2階のキッチンはコの字型で、高さや配置には奥さまのこだわりが凝縮されている。天井から吊り下げたアイアンの棚や壁面の棚はお2人がDIYで取り付けたもの。生活が始まってから、ほしい物をほしい位置に設置できるのが良い、とTご夫妻。

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ダイニングキッチンのスペースは、わざと床を上げて床下に収納スペースを確保。キッチンから通路に張り出したカウンターはスタンディングバーとしてちょうど良い高さ。海外の山小屋の酒場を訪れたような楽しい気分になる空間だ。キッチンの背面には広いデッキがあり、葉山の山々が一望できる。

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ダイニングキッチンの西側には壁を隔ててリビングスペースがあり、壁面の一部はグレイッシュなカラーで塗り分けた板をモザイクのように貼り付け表情豊かに。フローリングもざっくりとした風合いの板を自分たちで斜めに貼った。大きな開口部からは海、そして富士山が遠望できる。

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1階のバスルームはモールテックスで仕上げたシンプルな造作。トイレの壁面はアッシュ系の塗料でムラのある塗装を施した上にゴールドを散りばめた。アイアンの取っ手はTさん達が自ら買い付け、取り付けも行なった。

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