WORKS

和と洋、ヴィンテージ
MIXを楽しむ家

LOCATION

葉山町長柄

FLOOR SPACE

27坪/27坪

PROFILE

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都心から60分余りとは思えない圧倒的な量感の山の緑。その合間を流れる小川は程なく海へ注ぎます。自然環境にもアクセスにも恵まれた葉山町長柄の逗葉新道沿いに、白と黒のガルバリウムの外壁の2つのスケルトンハウス・カジュアルと、木の外壁のスタンダード、そして小屋からなるヴィレッジが誕生しました。カジュアルタイプの2棟はそれぞれ白に洋、黒に和の古材を取り入れ、新築でありながらこなれ感のあるスタイルに。あえて壁は設けず大空間のまま、購入した方がライフスタイルに合わせて、まるでリノベーション感覚で間仕切りや造作を追加できるように、余白を残して仕上げました。黒の方にはインナーバルコニーを設置、開放感がありながらも落ち着いた空間を楽しめます。[ 2016年9月竣工、植栽・外構:甲斐幸平/Shikinowa Design、写真:東涌写真事務所 ]

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白い外壁のスケルトンハウス・カジュアルA棟は「洋のヴィンテージMIX」がテーマ。玄関ドアからフラットに続く1階の床は全面にモールテックス(厚みわずか3mm程度の塗膜でモルタル風に仕上がる特殊な左官材)を用い、中央部は濃淡の違う2色が段差無く縞模様になるよう、熟練の職人が施工にあたった。2つの双子のドアは藤沢にある「キヤ・アンティークス」で買い付けた折れ戸。その向こうにそれぞれ浴室とトイレがある。目線より高めの位置に開けた窓がプライバシーを守り、静謐な雰囲気の空間となった。 *白い家A棟:ご成約済み

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白い家の2階のLDKは緑豊かな北側にデッキを設けた。極めてシンプルなステンレス製のシステムキッチンを腰壁で覆って、造作キッチンのようなしつらえに。腰壁にはヴィンテージ加工が施された70cm角の超大判のタイルを用いた。 *白い家A棟:ご成約済み

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黒い(精確にはチャコールグレーの)外壁のスケルトンハウス・カジュアルB棟は「和のヴィンテージMIX」がテーマ。玄関ドアからは裏口までモールテックスの土間が貫き、外遊びから浴室へ汚れを気にせず行き来できるようになっている。一段高くなった右手の床には幅広の杉板を使用。独特の柔らかな風合いや感触が楽しめるとともに、モダンな和の風情を醸し出している。階段はオリジナルのデザインで、わざと中央を外した一本のささらに分厚い杉板を組み合わせ、シンプルかつ個性的な存在感を持たせた。階段の登り口の壁には、古い日本家屋の解体時に出る建具を多く取り扱う葉山の「桜花園」で求めた、和のステンドグラスをアクセントにはめ込んだ。 *黒い家B棟:ご成約済み

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黒い家の浴室およびトイレを隔てるドアは、オリジナルに造作したもの。長方形の組合せと細身の木部により、すっきりとクールな和テイストに仕上がっている。浴室と洗面所を隔てる腰壁と床にはモールテックスを用い、壁の1面はダークグレーのタイルをヘリンボーン状に貼って洗練された雰囲気に仕上げた。 *黒い家B棟:ご成約済み

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黒い家の2階にはLDKと、それを拡張したような形でインナーバルコニーを設置。開放性がありながらも室内の一部のような安心感がある。キッチンは白い家と同様にシンプルなステンレス製のシステムを杉材の腰壁で覆っており、一部に「桜花園」で買い付けた古い欄間を効かせている。この家全体があくまでシンプルでモダンに解釈した和の表現であるため、現代のライフスタイルやインテリアにも馴染みやすく、かつ年齢を重ねても長く楽しんでいける造りとなっている。 *黒い家B棟:ご成約済み

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